2014年8月20日水曜日

開示された資料と追加情報

請求していた資料が開示されましたので、お知らせします。

開示時、担当局から二人来られ、いろいろ説明して頂きました。
その説明によって得られた情報は以下のとおり:

・契約期間は7月から2015年3月いっぱい
・処分する灰は、(A)と(B)に分かれているが、濃度により処理単価が違うため
  (A) は、300~500Bq/kg 処分単価は、(32000円+税)/t
  (B) は、300Bq/kg 以下、処分単価は、(17000円+税)/t
  (契約金額の計算は、(A)×2200トン+(B)×500トン)
・500Bq/kg以上になると引き取ってもらえない。また契約以上の灰は引き取ってもらえない。
・今回の契約のきっかけは、日本メサライト工業からの提案。4~5月から検討開始。
・焼却灰は、すでに道路上に保管。
 この契約で多少の延命はできるが、いずれにしても今年度途中で限界が来る。
・従来の方法(セメントへ原料としての利用)の目途はたっていない

開示された資料:


以上、得られた情報をお知らせしました。
(もうこのままでは無理、という担当の方々からの意識は伝わって来ました。)


(2014/8/20 誤記修正しました。kg → t)

2014年8月5日火曜日

汚泥焼却灰の建設資材化:業者名がわかりました

セメント材料にも引き取ってもらえず、南本牧処分場に埋めることもできずに溜り続けている汚泥焼却灰が、何処で処理されることになったのか、横浜市の公開情報「入札のとびら」からわかりました。(7/25の東京新聞記事によると「横浜市は(中略)業者名も公表していない」とありましたが、実は公開されていました。)


南部汚泥資源化センター汚泥焼却灰の建設資材化試験業務委託

 件名        南部汚泥資源化センター汚泥焼却灰の建設資材化試験業務委託
 種目        廃棄物処理
 契約の相手方   日本メサライト工業株式会社
 契約金額(円)  85,212,000
 契約日        平成26年 7月14日
 入札(見積)日  平成26年 7月11日
 発注担当課     環境創造局南部下水道センター
 契約担当局    財政局
 入札方式契約方法  随意契約

開示情報では、契約の内容、期間などはわかりません。そこで8月4日に処理内容(仕様書)に関する開示請求を行いました。情報が得られたら本ブログで公開します。


HPによると日本メサライト工業では、汚泥焼却灰は原材料の1つとして、メサライト(人工軽量骨材)というものを製造しているようです。

「メサライト(MESALITE)とは・・・
Mitsui Expanded Shale Light-Weight Aggregateの略称であり、世界的な膨張頁岩メーカーとして優れた技術と経験を持つアメリカのベイソルト・ロック社と技術提携して弊社が日本において最初に生産を開始した「人工軽量骨材」です。
“強くて軽いコンクリート”をという建設技術者の多年の夢を実現した、この人工軽量骨材は、国内ですでに40年以上の実績を持ち、安定した品質により各方面の需要家から信頼を得ています。」
http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/seihin/seihin.html

「メサライトの主原料は膨張性頁岩です。原石山で採掘した膨張性頁岩を粉砕・造粒・焼成してメサライトを製造しています。
また、リサイクル工程では、汚泥や焼却灰をメサライトの原料としてリサイクルしています。高温焼成をしているため、有害物の溶出なども問題ありません。」
http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/

さらに、公開情報によれば、2011/12から排出元での測定結果を確認のうえ、低濃度の下水・浄水汚泥を受入を開始。
原石と汚泥の混合比率により机上計算で求めた製品の放射性物質濃度推定値に安全率を掛け加え、製品の放射性物質濃度がクリアランスレベル(100Bq/kg)以下となるよう受入基準を設定したようです。